喘息はおそらく、生まれつきの病気というイメージを持つ人が多いかと思います。
確かに子供時代に発症するケースが多いですが、大人が発症することも珍しくありません。
ここでは突然の発症や発作に備えるべく、喘息に関するさまざまな知識を紹介しています。
喘息は有名な病気ですが、本人でなければその苦しみは到底わかるものではありません。
どんな場合にも言えることですが、自分の身に起きて初めてその大変さがわかるものです。
子供の頃だけでなく、成長してから発症することもあるのが喘息ですので、原因や対処法などの情報を前もって知っておきましょう。
喘息の人は、気管支が慢性的に炎症している状態にあります。
そのため、普通の人には何てことのないちょっとした刺激にも敏感に反応してしまいます。
気管支を刺激する代表的なものとしては、ホコリやダニなどのアレルゲンが挙げられますが、ストレスなど心理的な負担が原因になることもあるので気が抜けません。
喘息は癌のように怖いイメージはありませんが、原因物質はどれも身近なものばかり、親から子へと受け継がれやすいなど、思っている以上に厄介な病気なのです。
呼吸は、気道がきちんと機能しなければ正常に行えません。
喘息は気管支が必要以上に狭窄し、激しい咳や呼吸困難などの辛い症状が表れる病気です。
軽症の喘息発作であれば自然に治まることもありますが、重症の人や、夜寝ている時にいきなり発作が表れた場合などは、窒息して命を落とすことも珍しくありません。
ですので、発作を誘発しそうなものが近くにないかなど、自分を取り巻く環境をしっかりチェック・把握しておくことが大切です。
繰り返される咳や、咳をすると胸がゼーゼー鳴ったりしたら、喘息が疑われます。
決して単なる風邪やタバコにむせただけ等と軽く解釈せずに、必ず病院へ行きましょう。
喘息は主に、スパイロメーターを用いた呼吸機能検査などで調べますが、他にもさまざまな検査を行います。
これらはどれも、重症度の判定やアレルゲンの特定、他の呼吸器疾患との識別を図るために重要です。
喘息検査や正しい診断を行うのは医師の役目ですが、自分でも検査の内容や結果の見方といった情報は知っておきたいものです。
一般に喘息というと気管支喘息のことを指します。
喘息と名のつく疾患は、他にもアスピリン喘息や咳喘息などがありますが、いわゆる喘息とはメカニズムが違いますので、治療はそれぞれに合った方法で行わなければいけません。
なお気管支喘息治療の中心となるのは、ステロイドなどの薬剤を用いた薬物療法です。
喘息を根本から治せる方法ではありませんが、発作の予防や症状緩和には欠かせませんので、必ず定期的もしくは状況に応じての吸入が必要です。
喘息は、発作への対処や治療だけでなく予防も肝心です。
生活習慣の見直し・食事の内容に気を配るなど、日頃からしっかりと健康管理を行っておけば、発症を防ぐことも不可能ではありません。
そのためには、喘息に良いとされている食べ物や、反対に悪いとされている食べ物を把握しておくほか、タバコやお酒を控えるといった努力も必要です。
これらの知識を得ておくことは、喘息を発症してしまった場合にも役立ちます。
特に食品アレルギーと喘息をもつ人にとっては、必須の知識と言えるでしょう。